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ある結婚式のお話

いつもお世話になっているお寺さんが実家へ来てくださり、その法話の中で
こんなお話しをお聞きしました。

「人が亡くなる時、残された人は、後悔と感謝、この二つの思いが心に広がる」
そんなお話です。
あの時、ああすれば良かった、この時は本当に助けられたな・・・
その人を思う時、過去の思い出と一緒にいろんな気持ちも思い起こされることを、
ある出来事を例えにお話してくださいました。


そんなお話を聞いて、一昨年の秋、お手伝いさせていただいたある1組の結婚式を思い出しました。

ご病気になられたお母様のために結婚式をすることを決意しされ、1ヶ月の短期間でご準備を始めたお二人。
ご結婚することは決めていらっしゃったけれど、お二人の晴れ姿を見ていただくには、年明けまで待てない。
急ぐ準備になるけれど、おふたりらしく素敵な結婚式にしたい、そんな思いを込めた1日です。

美味しいお料理と久しぶりにお会いする皆様との会話、ささやかで明るく楽しいお時間となった結婚式。

お開き後、「今日は本当にありがとう。すごく嬉しかった。」と、ご病気で細くなられたお母様の手で
力強い握手をしていただいたこと、今でも覚えています。
また、「次は娘の時もよろしくね。楽しみにしてるわ」とも。
「はい!もちろんです」とお答えしましたが、心の中は複雑でした。

結婚式から約1ヶ月後、お母様は天国へ旅立たれたとご連絡をいただき・・・。

複雑だった思いは、きっと嘘をついているのかも、お母様に娘さんの結婚式を見せてあげられないと、
それが分かっていたからとてもつらく、お通夜で大号泣をしてしまいました。

結婚式の日、お母様の気丈なお姿に私自身、力をもらったのに、はい!と答え、嘘をついてしまったことの後悔。
でも、そうお答えするしかなかったこと。本当に複雑で、鮮明に覚えている出来事です。

結婚式をすることはもちろんお二人のためですが、
お二人のお幸せな姿を見たいと願う人のためにも大事なこと、心からそう思います。

冠婚葬祭、その感情は違っても、根底にある人を思う心の部分は同じ。
そんなことを感じさせてもらったお寺さんのお話・・・。

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